「ナラ枯れ」について
1.「ナラ枯れ」とは
「ナラ枯れ」は、 「ナラ薗」を媒介するカシノナガキクイムシが、コナラ、ミズナラ、マテバシイなどのブナ科の樹木に集団で穿入することで発生する樹木の感染症です。持ち込まれた「ナラ菌」が樹木の中で拡がり、それに対する樹木の防御反応により樹木の細胞が死亡し、水の通導が阻害され枯死に至ります。
カシノナガキクイムシ成虫
穿入孔から排出したブラス(木くず等)
今までにわかってきたこと
- 神奈川県では5月中旬から10月下旬にかけて成虫が拡散する。
- 大径木に被害が多く、根元から2mほどの高さに穿孔が集中すると言われるが、細い木も穿孔を受けており、高さも4~5mまで穿孔されるケースもある。
- 穿孔された木は全て枯れるわけではなく、生き残る木も多い。(穿入生存木と呼ばれる。)葉が変色した秋の段階では枯死したか否か、判断が難しい。
樹幹の坑道内で成長する幼虫