カシノナガキクイムシに穿入された木がすべて枯れてしまうわけではありません。コナラの場合の枯死率は20から30%と言われています。一定の年数が経過すれば、ナラ枯れは終息すると言われており、穿入されて生き残った木と穿入されない種類の木で、森林はやがて再生していくことでしょう。
三浦半島のマテバシイ林の例(2021年1月撮影)
枯死木が多く発生した森林では、林内が明るくなり、次の世代の木の成長が見られるようになります。
○……成長を始めた次世代の稚樹
県央地域のコナラ林の例(2021年10月撮影)
枯死した大径木を伐採した場所でも、木と木の間にできた空間で、次の世代の木の成長が始まります。