神奈川県森林協会

 

「ナラ枯れ」について

2.神奈川県の「ナラ枯れ」被害の推移(被害材積)

 「ナラ枯れ」は、 1980年頃から被害がみられ、 主に日本海側を中心に全国で拡大し、 2010年 (平成22年)にピー クに達し、 その後減少傾向で推移していましたが、 近年、 再び被害が増加しています。
 神奈川県においては、2017年(平成29年)に初めて箱根町湯本、三浦市三崎町小網代などで被害が確認され、その後ほぼ県全域に拡大しています。

神奈川県におけるナラ枯れ被害発生市町村の推移(被害材積)

100m3未満  
100m3以上300m3未満  
300m3以上1000m3未満  
1000m3以上  

県北部と三浦半島が黄色(100平米未満)、箱根町が薄いオレンジ色(100平米以上300平米未満)、他は白

平成29年度(2017)矢印

県北部、川崎市を除く県東部、湯河原町を除く県南部が黄色、箱根町は薄いオレンジ色、三浦市は赤(300平米以上1000平米未満)。平成29年度より悪化。黄色が拡大

平成30年度(2018)矢印

ほぼ全域が黄色、三浦半島と湯河原町と箱根町は薄いオレンジ色。平成30年度より悪化

令和元年度(2019)矢印

山北町と横浜市が紺(1000立米以上)、県北部、県東部、川崎市は赤、県央部は赤または黄色。令和元年度より悪化

令和2年度(2020)矢印


山北町、相模原市、横浜市、川崎市は紺(1000立米以上)、県央部は赤・薄いオレンジ色・黄色。令和2年度より悪化

令和3年度(2021)矢印

山北町、相模原市、横浜市、川崎市は紺(1000立米以上)、県央部は赤・その他のエリアでは黄色・薄いオレンジ色で、全体的には令和3年度より改善

令和4年度確定値(2022)矢印

相模原市は紺(1000立米以上)、横浜市は赤(300平米以上1000平米未満)・その他のエリアでは黄色・薄いオレンジ色・白。令和4年度より改善

令和5年度確定値(2023)


ナラ枯れの推移(数値)

年度 平成29
(2017)
平成30
(2018)
令和1
(2019)
令和2
(2020)
令和3
(2021)
令和4
(2022)
確定値
令和5
(2023)
確定値
7か年合計
被害市町村数 18 21 31 32 30 24 32市町村
(19市12町1村)
被害本数 239 1,392 1,844 19,694 28,991 22,789 6,805 81,754
被害材積
(m3
239 977 1,195 13,059 17,449 17,045 3,996 53,960

〇平成29年度に初めて被害が確認されてから被害は年々増加し、4年後の令和3年度には被害が32市町村、17,449立方メートルに拡大しました。
〇その後、令和4年度からは被害が減少傾向となり、令和5年度の被害は24市町村、3,996立方メートルに減少しました。

カナが県内のナラ枯れ被害推移、令和3年にピークが見られる。

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