県・市町村・森林所有者等が一体となって効果的な対策を進めるための基本的な方針 令和3年5月に神奈川県が策定
山間部だけでなく都市域のような暮らしに密接した地域においても多く発生していることから、安全面の確保を最優先としつつ、景観面の保全や、歴史的、文化的価値の保全を優先として被害対策を実施する
保全理由 区分 |
優先する対策の考え方 | 憂慮される現象 | 主な対策 | |
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予防 | 駆除 | |||
安全面 | 家屋、道路、公共施設等や通行人、園等施設利用者等への被害防止 | 倒木、根返り、 幹折れ、落枝 | 薬剤(殺菌剤)樹幹注入 シート資材被覆 (予防伐採) (樹種転換) |
伐倒駆除(焼却・くん蒸) 立木くん蒸 シート資材被覆 |
景観面 | 観光地、公園等における利用者の印象の悪化の防止 | 葉の赤変、立ち枯れ | ||
歴史的・文化的価値 | 歴史的・文化的価値の損失を防止 | 天然記念物、保存木等の消失 |
被害状況区分の目安 | 防除の考え方 |
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未被害地 (周囲数十km以内にナラ枯れ被害地が存在しない森林) |
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未被害地 (周囲数十 km 以内にナラ枯れ被害地が存在する森林) |
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微害地 (ha 当り、1~10 本程度の被害が発生した森林) |
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中・激害地 (ha 当り、10 本程度以上の被害が発生した森林) |
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森林病害虫等の防除措置は、森林の所有者又は管理者が、自己の財産の保全又は林業経営の通常の管理行為の一環として自ら行うことを前提としている。
県・市町村は連携して森林所有者の行う被害対策への助成や、技術支援、被害動向の調査等を実施する。
県内では、防除を行う森林所有者への助成・支援を行っている市町村が一部あります。
県内市町村の報告に基づく、ナラ枯れによる価値の喪失のおそれが高い樹木・森林