令和6年度は、昨年度に引き続き「森林の価値化」の視点から、協会事業を実施してまいります。
具体的には、地域産材や未利用広葉樹材の活用、J-クレジットやネイチャーポジティブによる企業からの森林整備への支援の可能性の模索、森林浴や森林環境教育などといった森林サービス関連などについて、研修や視察、森林ウォークや情報発信などに取り組んでいく予定です。
また、森林インフラである林道や治山の着実な推進についても、林野庁や日本治山治水協会と連携し、その重要性の普及に努めてまいります。
森林の価値は、道路などの他の公共施設に比べ、普段はあまり意識されず、政策的な投資が遅れがちです。また民間からの投資も、現状ではきわめて小さいものとなっています。
しかし、1923年の関東大震災のように、一旦その森林の機能が破壊されると、水の供給をはじめ、様々な森林からの恩恵が長期間に渡り閉ざされることになります。
森林の価値は、失われてはじめてその重大性に気付くものではなく、普段から社会として維持していくことが必要です。
このため、当協会としては、一人でも多くの皆様に、森林の価値を伝え、その価値の維持に応援してもらうよう各種事業を推進してまいりますので、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年4月1日 神奈川県森林協会